不確実であっていいのはコンセプトだけ

僕が入社したタイミングのミクシィでは「チケットキャンプ」が世間を騒がせていました。

賛否両論の中、最終的にはクローズしたサービスですが、チケットキャンプのグロースを支えていた考え方は、今でも自分の礎になっているのでメモ。

「スタートアップにおいて、不確実であっていいのはコンセプトだけ。それ以外のすべてはコントロールしろ」

チケットキャンプのコンセプトは「個人間で安全にチケットの売り買いが行える」です。コンセプトは市場に問うことでしか検証できません。

そこの検証にフォーカスするために、チケキャンの代表は日々のオペレーションから、サービス内の細かな挙動にいたるまで、徹底的にマイクロマネジメントしていました。

だから「コンセプト以外」のことをうまくいかなかった理由にすることはできません。たいていの場合、原因を因数分解してみると「打ち手の数/質/に改善点がある」という判断になります。であれば、それらをやりきるように求められます。

例えばですが「トラフィックが少なくてコンセプトへのニーズがあるかが判断できない」という言い訳をさせないために、オウンドメディアに対して徹底的に投資していました。

また「マジョリティにリーチできない要因は、決済手段の少なさかもしれない」という疑念をなくすために、ありとあらゆる決済手段(コンビニ払いからビットコイン決済)に対応したりもしていました。

コントロールできれば失敗の原因は絞り込める

「世間がコンセプトを受け入れるか」はコントロールできないですが、例えば「トラフィックが少ない」や「コンバージョンの手前で歩留まる」といった悩みは、上記例のようにサービス提供側が頑張ればコントロールできたりします。

チケットキャンプは「頑張ればコントロールできること」に対して徹底的(かつ苛烈)に取り組み、やりきっていました。
当時の他に類を見ないグロースはその結果です。

だから、というわけではないのですが、チケットキャンプがクローズ(失敗)した理由は「コンセプトそのもの」が原因だったと言い切れます。

エスクロー決済が資金決済に関する法律に引っかかったとか、個人情報を流出させてしまったとかではなく「個人間でチケットの売り買いが行える」という一点が、業界団体にとって受け入れがたかったのです。