Tesla Model 3 を購入した感想

2021年3月にTesla Model 3を購入しました。

Tesla Model 3 が、急に150万円ほどの値下げが行われたり、ありがたいことに前職から特許報奨金が振り込まれたりと、タイミングが良かったので買っちゃいました。

6月の納車から6000kmくらい走ったので、感想を書いてみようと思います。

オートパイロットなしの自動車にはもう戻れない

Teslaのオートパイロット(自動運転)には、ここ数年で一番感動しました。
よく「高速道路だけでしか使えないんでしょ?」と聞かれるのですが、白線がはっきりしていれば一般道でも使えます。住宅街の細い道は厳しい。

以前、東京から福島県いわき市まで2−3時間のドライブをしたのですが、高速道路で自分が自動車をコントロールした時間は10分くらいでした。本当に驚きました。

オートパイロットは未完成なものであり、その存在自体がよく問題になりますが、現時点でかなり異次元の機能です。
「速度維持」「車間維持」「ハンドル操作」を強力にアシスト(自動化)してくれるため、運転自体が本当にラクになります。

おそらく自動運転機能が搭載されていない自動車は一生買わないと思います。Teslaのオートパイロット機能はそれくらい自分の常識を覆すものでした。

充電場所で困ったことはないが、家充電ができると最高

電気自動車の充電事情は厄介で、スマホの充電端子規格と同じような状況にあります。

電気自動車向けの充電規格は「Tesla独自の規格」と「いくつかの共通規格」に大きく分かれます。Lightning端子のiPhoneとUSB端子のAndroidみたいな感じです。

ただ、これまたスマホの状況と同じで、共通規格の端子をTeslaの独自規格の端子に変換することができるのです。なのでTeslaも汎用的な電気自動車の充電ステーションを利用することができます。

CHAdeMO(共通規格)をTeslaの充電規格に変換するアダプター。デカくて重い。

また、汎用的な充電ステーションの設置数はガソリンスタンドの60%くらいと言われています。
(ガソリンを溜めておく場所が要らないので、設置に関するハードルが低いことが普及の要因らしい)

こういった環境もあって、旅行でも日常使いでも充電で困ったことはないです。

ですが「家充電の環境」があると、電気自動車の便利さを最大限に享受できます。

家充電設備

「寝る前に充電端子を接続しておき、朝になると満充電になっている」この体験がめちゃくちゃ気持ちいいです。

不満なところ

2021年11月現在、ナビ機能は控えめに言ってゴミです。

案内される道順がやたら細くて走り辛かったり、仕舞いには側道の案内が間違っていたり、色々と酷すぎます。ナビが心許ないおかげ(?)で、東京の主要な道路や土地は覚えるハメになりました。

最近のアップデートで世の中のナビにはあって当然の補助イラストなどが追加されました。今後もアップデートによってさらに改善されていくと信じています…。

まとめ:現在のTeslaはiPhone 4くらいの使い心地

皆さんはいつからiPhoneを使っていますか?

思い返すとiPhone OS 3まではコピーアンドペースト機能やフォルダ機能がありませんでした。いま思えば僕はよくそんなものを使っていたな、と思います。

iPhone 4くらいで、いくつかの不満はありつつ主要機能は一通り整って、周りが一斉に使い始めた記憶があります。僕の主観ですがTeslaの現在の完成度はそれくらいです。

Teslaはアーリーアダプターのおもちゃの域を越えようとしている

iPhoneも発売当初は「あれと比べてこれがない」「これがないなら流行らない」と言われていましたが、結果は皆さまがよく知る通りです。

Teslaを購入して一番に感じた(思い出した)ことは「2008年くらいのiPhoneの革新さと不便さ」でした。
その不便さはここ数ヶ月間にも目に見えて改善されており、いよいよアーリーアダプターのおもちゃの域を超えていきそうです。あと少しで自分の父にも勧められるなーと思います。

過去に「ケータイ」が「スマホ」に変わっていったように、Teslaが業界のレガシーを破壊し続けることで、今後「自動車」は別の何かに変わるのだと思います。

「ケータイ → スマホ」に続いて「自動車 → 何か」という大きな潮流の変化を身をもって体感できて嬉しいなと思いながら日々ドライブしています。